南陽市教育委員会は14日、スピードスケート五輪銅メダリストの加藤条治さん(38)=山形中央高出、仙台市=を講師に招いたセミナーを同市赤湯中で開いた。部活動の地域移行に向けた取り組みの一環で、生徒らは一流アスリートの考え方などを学んだ。
フェンシングのオリンピアン・池田めぐみさん(44)=南陽市椚塚=が立ち上げた一般社団法人「YAMAGATA ATHLETE LAB.(ヤマガタアスリートラボ)」(ラボ)との連携事業として初めて開いた。ラボは地域移行の受け皿として、思い通りに体を動かせるよう心身の状態を整える「コンディショニング」を学ぶ場の提供を目指している。
セミナーで加藤さんは、小さな目標を一つずつ達成したことで、2005年に500メートルの世界記録(当時)を樹立したことなどを紹介した。パネルディスカッションでは、生徒から試合で緊張しない方法を質問され、「実戦形式のウォームアップをするなど、自分で考えたことをどんどん試してみるといい」とアドバイスしていた。
同校の生徒や保護者など約70人が参加した。池田さんが指導役のコンディショニング体験も行われた。
来月4日には、同市の沖郷中と宮内中でも同様のセミナーが開かれる。