【秋華賞】川田「三冠達成したあの子を褒めてあげたい」リバティアイランドが牝馬三冠を達成

10月15日、京都競馬場で行われた牝馬三冠レースの最終戦、秋華賞(G1・芝2000m)は、単勝1.1倍断然の人気に推されたリバティアイランドが史上7頭目の牝馬三冠を達成した。

秋華賞、勝利ジョッキーコメント
1着 リバティアイランド
川田将雅騎手
「本当にリバティが三冠を達成してくれたことが何より本当に有り難く思いますし、誕生日に関してはちょっと恥ずかしく思っております。この馬に出会ってからの時間の全てが、ここに向かって歩む時間でしたので、こうして一つの区切りでもある三冠というところまで無事に辿り着けたことを本当に有り難く思います。レースの流れの中でああいう競馬を選択して、気持ち良く走ってくれることを優先して、ああいう形になりました。3コーナーで道を作れる段階でもう負けることはないなと思いました。素晴らしい能力を持った馬ですので、道を作ることだけが今日の最優先課題でしたので、道中リズム良く来る中で良い形で進路を作ることが出来ましたので、もう大丈夫だなと思いました。もちろん素晴らしいポテンシャルを持った馬ですし、これから先の夢も大きく広がると思いますが、まずは今日は三冠を達成したあの子を褒めてあげたいと思いますし、無事に終わってくれた結果、次にまた改めて彼女が目指すべき場所をどこに選択するのかということを、そして皆さんが喜んでもらえる競馬をこれからも彼女自身が出来るように一個一個準備出来たらという思いです」

レース結果、詳細は下記のとおり。

10月15日、京都11Rで行われた第28回秋華賞(3歳オープン・牝・G1・芝2000m・18頭立て・1着賞金=1億1000万円)は、川田将雅騎乗の1番人気、リバティアイランド(牝3・栗東・中内田充正)が勝利し、史上7頭目の牝馬三冠を達成した。勝ちタイムは2分01秒1(稍重)。

2着に3番人気のマスクトディーヴァ(牝3・栗東・辻野泰之)、3着に2番人気のハーパー(牝3・栗東・友道康夫)が入った。

断然の人気に応える

単勝1.1倍、断然の1番人気に推されたリバティアイランドが史上7頭目の牝馬三冠を達成した。牝馬三冠馬が誕生したのは2020年デアリングタクト以来、3年ぶり。レースでは6番枠からのスタート。前半は馬群の中6、7番手を追走し、向こう正面で上手く外へ。勝負どころでは迷わず大外をグングン進んでいき、直線入口から先頭へ躍り出た。そこからはライバルを寄せつけない完璧な走りで栄光のゴールへ飛び込んだ。また、今日38歳の誕生日を迎えた、殊勲の川田将雅騎手は「心から感動しています。ジョッキー生活20年目で競馬の神様がくれた最大のプレゼントだなと思います」と喜びの声を届けた。

★牝馬三冠(ひんばさんかん)とは
3歳牝馬の限定競走である桜花賞、優駿牝馬(オークス)、秋華賞(1995年まではエリザベス女王杯)を指している。

★歴代の牝馬三冠馬
1986年 メジロラモーヌ
2003年 スティルインラブ
2010年 アパパネ
2012年 ジェンティルドンナ
2018年 アーモンドアイ
2020年 デアリングタクト

秋華賞を勝ったリバティアイランドは、父ドゥラメンテ、母ヤンキーローズ、母の父All Americanという血統。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬で、馬主は(有)サンデーレーシング。通算成績は6戦5勝。重賞は2022年阪神ジュベナイルフィリーズ(G1)、23年桜花賞(G1)、オークス(G1)に次いで4勝目。鞍上の川田将雅騎手、管理する中内田充正調教師は共に同レース初勝利。

【全着順】
1着 リバティアイランド 川田将雅
2着 マスクトディーヴァ 岩田望来
3着 ハーパー C.ルメール
4着 ドゥーラ 斎藤新
5着 モリアーナ 横山典弘
6着 マラキナイア 池添謙一
7着 エミュー M.デムーロ
8着 コナコースト 鮫島克駿
9着 ヒップホップソウル 横山武史
10着 ドゥアイズ 西村淳也
11着 ラヴェル 坂井瑠星
12着 キタウイング 江田照男
13着 ミシシッピテソーロ 石川裕紀人
14着 ピピオラ 藤岡康太
15着 グランベルナデット 松山弘平
16着 フェステスバント 酒井学
17着 ソレイユヴィータ 武豊
18着 コンクシェル 幸英明

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