JR山形駅(山形市)のホームで利用者に列車の出発を知らせる「花笠音頭」の音楽が15日、山形交響楽団による演奏を収録した音源にリニューアルされ、関係者らが新たな音色に合わせて山形新幹線つばさの見送りを行った。
山形駅はこれまでオルゴール調の電子的なメロディーを使っていた。新音源は山響のフルオーケストラ演奏。従来と同じく約25秒間で、新幹線と奥羽本線のホームに流れる。リニューアルは山形市とJR東日本、山響が連携し、地域色を強調する試みとして1992年の山形新幹線開業以来、初めて行った。
見送りではJR関係者や佐藤孝弘市長らが、東京行き車両に花笠を振った。奥羽本線を利用した菅井航さん(36)=天童市=は「山形らしさが出ていてよかった。演奏の温かみがある」と語った。この日、同駅では山響による記念演奏も行われた。