土山産農産物の弁当発信 公民館に厨房整備 南砺の女性グループ「おねえちゃん食堂」

弁当をつくるおねえちゃん食堂のメンバー=南砺市の土山公民館

 南砺市福光地域の土山自治会は、地元公民館に厨房を整備した。地元の女性グループ「おねえちゃん食堂」が注文を受けて、地場産食材を使った弁当やオードブルを販売する。15日は公民館で収穫祭が開かれ、メンバーが厨房を初めて使用し、サツマイモやミョウガなど地元産食材を使った弁当を提供、住民らに喜ばれた。

 土山自治会は2年前に県の支援事業の中で地域活性化策を考え、耕作放棄地でのサツマイモ栽培と、地場産食材を使った弁当や総菜の製造販売を打ち出した。

 昨年、調理師免許を持つ青木都さん(73)ら9人で女性グループ「おねえちゃん食堂」を結成し、地域の会合やイベントで弁当の提供を始めた。当初は公民館内の台所を利用していたが、衛生面の対策が十分な厨房を整備することにした。

 厨房は公民館の倉庫を改装し、10月に県の許可を受け、飲食店営業もできるようになった。

 15日の弁当は、サツマイモまんじゅうやミョウガご飯、リンゴのコンポート、天ぷらなど地場産の野菜や果物をふんだんに使用した。子供も大人もおいしく食べられるよう工夫した。

 青木さんは「地区外からも注文が来るように努め、土山産の弁当を発信したい」と意欲を話した。

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