【ばんえい・ナナカマド賞】ホクセイポルシェ2歳世代最初の重賞ウィナー…西「展開馬作戦通り」

10月15日、帯広競馬場で行われた11R・ナナカマド賞(BG3・2歳・ダ直200m)は、西謙一騎乗の1番人気、ホクセイポルシェ(牡2・ばんえい・大友栄人)が勝利した。2着にアヤノダイマオー(牡2・ばんえい・大友栄人)、3着にショータイム(牡2・ばんえい・大河原和)が入った。勝ちタイムは1:43.7(馬場水分1.4%)。

2番人気で鈴木恵介騎乗、ミチシオ(牡2・ばんえい・槻舘重人)は、9着敗退。

道中はホクセイポルシェが第一障害を下りた勢いそのままにリードを広げる。果敢に先行するホクセイポルシェを見る形でライジンサン、グランドスターダムら後続が一団となりながら第二障害まで進んでいった。第二障害下にホクセイポルシェが一足早く到達するとじっくりと息を入れ、最初に仕掛け、差がなくグランドスターダム、ライジンサン、ユーフォリアら後続も仕掛けていく。ホクセイポルシェが先頭で第二障害をクリアしリードを広げた。逃げるホクセイポルシェに後続も必死に追い上げますが差はなかなか縮まらず。ホクセイポルシェがトップハンデをものともせず見事な逃げ切り勝ちで重賞初制覇を飾った。2着以下大混戦の中、アヤノダイマオーが2着に、ショータイムが3着に入った。ホクセイポルシェを管理する大友栄人調教師、騎乗した西謙一騎手がともにナナカマド賞を初制覇。また、2016年ばんえい記念など重賞10勝しているフジダイビクトリーの産駒としても嬉しい重賞初制覇となった。

1着 ホクセイポルシェ
西謙一騎手
「青雲賞のあと、このレース一本に絞っていたので結果を出すことができてよかったです。レースの展開は作戦通りでしたが、決して無理に行った訳ではなく馬のスピードに任せて先手を取っていこうと思っていました。障害は良かったですが、下りてから蛇行したりと若い部分があったので、その辺りを修正できればもっと強くなると思います。将来性はこれだけ体もあるし、先々活躍してくれると思います。まだまだ強くなる馬だと思いますので、人馬ともに応援よろしくお願いします」

大友師「現時点では一番力ある」

ナナカマド賞 口取り (C)ばんえい十勝

大友栄人調教師
「勝てたらいいなと思っていたのでホッとしています。今年2月の入厩前に、馬主のほうで調教をやってきてくれていたようで良い馬だと思いました。性格は良く体型的にもいいと思いました。レースではおっとりしている感じがありますが、厩舎ではやんちゃなところがあります。騎手がテストの時からずっと手にかけているので馬のことを良く分かっていたと思います。障害を降りてから他の馬に詰められましたが、勝つことができて良かったです。ゴール前は辛抱強く歩いてくれました。現時点では一番力があるかと思います。今後も大事に育ってくれればいいなと思います。重賞50勝達成については馬にも結構恵まれていたから、ここまで来られたと思います。これからもコツコツと1つでも勝てたらいいと思います。これからも頑張ってホクセイポルシェを育てていきますので応援よろしくお願いいたします」

ホクセイポルシェ 11戦4勝
(牡2・ばんえい・大友栄人)
父:フジダイビクトリー
母:ハルノイブキ
母父:カネサブラック
馬主:竹内宏人
生産者:加藤芳枝

【全着順】
1着 ホクセイポルシェ
2着 アヤノダイマオー
3着 ショータイム
4着 グランドスターダム
5着 スマイルカナ
6着 ライジンサン
7着 フレイムファースト
8着 ユーフォリア
9着 ミチシオ
10着 トカチヒロ

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