元祖ゆるキャラ?「大津絵」のLINEスタンプ発売 全40種類「あんじょうたのむわ~」

LINEスタンプの画像。鬼や藤娘、大黒天と福禄寿などを描いた大津絵に関西弁の言葉を組み合わせた=びわ湖観光協会提供

 びわ湖大津観光協会(大津市)は、「大津絵」に描かれた人物や鬼、七福神などをあしらった通信アプリ「LINE」(ライン)のオリジナルスタンプ40種類を発売した。「元祖ゆるキャラ」とも言われる大津絵の魅力を幅広い層に伝えることを目指している。

 大津絵は江戸期に大津の東海道筋で売られた民画で、旅人たちの土産物として人気を集めた。目を誇張したり頭を大きく描いたりするなど、現代の漫画やアニメに通じるユーモラスな表現が特徴だ。

 スタンプは大津市歴史博物館の協力を得て、今夏から制作に取りかかった。同館が所蔵する大津絵のうち、よく知られる「鬼の念仏」「藤娘」など19枚をピックアップし、それぞれに「OKやで」「おおきに」といった関西弁の言葉を添えた。大黒天が福禄寿の頭をそる絵柄に組み合わせた言葉は「あんじょうたのむわ~」。絵の内容と言葉の意味が合致するよう工夫したという。

 LINE内で1セット50コイン(約115円相当)で購入できる。担当者は「友人や家族間で気軽に使って、大津絵を身近に感じてほしい」と話す。

LINEスタンプの画像。鬼や藤娘、大黒天と福禄寿などを描いた大津絵に関西弁の言葉を組み合わせた=びわ湖観光協会提供
LINEスタンプの画像。鬼や藤娘、大黒天と福禄寿などを描いた大津絵に関西弁の言葉を組み合わせた=びわ湖観光協会提供

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