抜けた歯や入れ歯に感謝 県保険医協会が供養祭

入れ歯などに感謝し焼香する参列者=佐賀市神園の潮音寺

 「入れ歯の日」(10月8日)にちなんだ歯の供養祭が、佐賀市の潮音寺で開かれた。県保険医協会の歯科医師ら十数人が、抜けた歯や使わなくなった入れ歯に感謝を伝えた。

 役目を終えた入れ歯や抜けた歯を歯科医院などで募り、約100個が寄せられた。副島正幸住職(77)が読経し、医師らが焼香した。

 同協会の新井良一副会長(65)が「歯周病は糖尿病など内科の病気になりやすいことが分かっている。認知症や誤嚥(ごえん)性肺炎の予防の点からも口腔ケアの重要性が指摘されている」と、歯の健康の大切さを述べた。

 供養祭は9回目。入れ歯に付いた金属部分は換金し、県難病相談支援センター、国連児童基金(ユニセフ)、国境なき医師団に寄付される。(古賀真理子)

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