道後温泉本館 入浴料の引き上げを検討 「神の湯」は460円→700円に 物価高騰など踏まえ

愛媛県松山市にある道後温泉の運営について話し合う審議会が16日、開かれ、本館の保存修理工事後の全館営業再開に合わせ、料金をおおむね5割値上げする案を示しました。

審議会には、道後の旅館関係者や大学教授など委員5人が出席し、道後温泉本館が全館で営業再開する来年7月以降の運営体制を話し合いました。

事務局の提案では、脱衣所や休憩室へのエアコン導入や、浴室にシャンプーなどのアメニティ設置など、サービスを充実させます。

一方、サービスの充実と物価高騰を踏まえ、1階の「神の湯」入浴料を460円から700円に、3階の「霊の湯」入浴と個室休憩の利用料金を1580円から2500円にするなど、料金をおおむね5割、引き上げるとしています。

新山富左衛門副会長(道後温泉旅館協同組合 相談役理事)
「値上げに前向きな感覚になっている。昨今の環境変化は非常に厳しいものがあるので、事業採算が取れる形の運営を検討していく必要がある」

松山市は今後、示される審議会の答申を踏まえ、検討を進める方針です。

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