気分はブラック・ジャック? 中学生が超音波メスで手術してみた

内視鏡でビーズを移す作業に取り組む中学生たち(草津市矢橋町・淡海医療センター)

 中学生が外科医の仕事を体験する「ブラック・ジャックセミナー」が14日、滋賀県草津市矢橋町の淡海医療センターであった。医師らの指導を受けながら、約30人が真剣な表情で手術体験をした。

 近年では外科医を目指す医師が減少傾向という。その中で、最新医療をはじめとする手術体験を通して、多くの子どもに医師を志してほしいと企画した。

 内視鏡のトレーニング体験では、拡大された画面を見ながら小さなビーズをつかんで移す作業に取り組んでいた。

 超音波メスの体験では豚肉と鶏肉を使用して実際に切り、手術縫合体験では切れ目を入れた人工皮膚を針と糸で縫っていった。

 手術室の見学もあり、人形を使って全身麻酔の時に酸素などを肺に送るための気管挿管に挑戦した。

 医師を目指しているという老上中2年の生徒(13)=草津市=は「思っていた通り難しかったが、今まで知らないことが知れてとても貴重な体験だった。医師になりたいという思いがさらに強くなりました」と話していた。

© 株式会社京都新聞社