武者ら勇壮に練り歩く 日光東照宮で千人行列

秋晴れの下、表参道を進む「百物揃千人武者行列」=17日午前11時25分、日光市山内

 世界遺産・日光東照宮の秋季大祭のハイライト「百物揃(ひゃくものぞろい)千人武者行列」が17日、日光市山内の表参道などで行われた。参道脇に詰めかけた多くの観光客らは、勇壮に練り歩く武者などの姿に見入っていた。

 1617年に徳川家康(とくがわいえやす)を静岡の久能山から日光に改葬した際の行列を再現し、「神輿渡御祭(しんよとぎょさい)」とも呼ばれる。春の春季例大祭でも行われ、16日の流鏑馬(やぶさめ)に続き秋季大祭での開催は新型コロナウイルスの影響で4年ぶりとなった。

 快晴となったこの日、行列は午前11時過ぎに表門を出発。厳かな雰囲気の中、鎧(よろい)武者や鉄砲持ち、弓持ちなどに扮(ふん)した市民ら約800人が約1キロ先の御旅所を目指して歩いた。

 友人らと見物に訪れた日光小3年、宇梶衣織(うかじいおり)さん(9)は「みんな楽しそうで、お面や刀を持った人もいて格好良かった」と話した。

秋晴れの下、表参道を進む「百物揃千人武者行列」=17日午前11時30分、日光市山内

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