「1回は乗ってみたい」過疎地の交通手段確保に期待 自動運転バスの実証実験開始=静岡・松崎町

過疎化が進む町の交通手段を確保するため、静岡県松崎町ではスーパーと住宅街を結ぶ公道で、自動運転の小型バスを走らせる実証実験が10月17日から始まりました。

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<柴田寛人記者>
「自動運転の実証実験が始まりました。スーパーを出発した車が、住宅街を目指して走っています」

この実証実験は、静岡県などが行っているもので、5年目となる今回はスーパーなどの生活拠点と住宅街を結ぶ約5kmのルートを自動運転の小型バスが回ります。

定員8人の小型バス「さくらっぱ号」が最高時速19㎞で市街地の公道を走ります。

運転席に座ったスタッフは、狭い道で対向車とすれ違うなどの必要な時以外はハンドルに触れることはなく、静岡県沼津市内の遠隔コントロールセンターで運転は管理されています。

<地元の住民(82)>
「(自動運転車が)ここを走っていったからね。見ました。いま、そこに行ったですよ」
Q見た感想は?
「いずれはね、自動になっていくんじゃないですかね。まあ、1回は乗ってみたいと思うけど」

松崎町では過疎化が進み移動が困難な高齢者が多いため、自動運転バスが地域を回り買い物や病院などに向かう交通手段になることが期待されています。

<静岡県交通基盤部未来まちづくり室 増田慎一郎室長>
「地元の方々に自動運転車に乗っていただいて、自動運転車が欲しいと、こういう交通手段がほしいという声が上がるとうれしいなと、考えております」

松崎町での実証実験は今週から来週にかけて行われ、町民の試乗予約を受け付けています。

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