OBは約1000人 結成から63年の「広島少年合唱隊」平和を歌い継ぐ 歴史紹介する初のパネル展

60年以上、活動を続けている「広島少年合唱隊」のパネル展が、広島市で開かれています。

1960年に音楽教師らの呼びかけで結成された「広島少年合唱隊」―。OBはすでに1000人を超え、いまも44人の少年たちが活動を続けています。

パネル展は、創立から63年間に集まった写真や音源・楽譜などを広く知ってもらおうと、OBが初めて企画しました。

当時、来日した「ウィーン少年合唱団」の影響で、全国各地に合唱団が誕生…。広島でも、歌声を通して平和を発信しようと活動を始めました。

1962年からは毎年、平和記念式典で「ひろしま平和の歌」を歌っています。式典の出席は現在まで続いています。

パネル展を企画した1人、広島少年合唱隊OB(4期生)の 蒲池和彦 さん(70)は、「60年以上前から子どもたちが歌い続けてきている。平和が保たれているからこそで、平和が続かないとできない」と話しました。

来月5日には64回目の定期演奏会を開くという「広島少年合唱隊」。OBは「膨大な資料を有効活用する方法も考えたい」としています。

パネル展は26日(木)まで、広島市まちづくり市民交流プラザで開かれています。

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