【香港】宮城・東京・茨城の水産物を確認、禁輸対象[農水]

香港政府食品環境衛生署食品安全センターは16日、日本からの輸入食品に対して行っている検査で、禁輸対象地域となっている宮城県、東京都、茨城県から輸入した水産物が見つかったと発表した。水産物は差し押さえられ、市場には出回っていない。

検査時にラベルを確認したところ、禁輸措置の発令後に宮城で水揚げし製造された冷凍ホタテと、東京、茨城で加工した海藻製品が見つかった。食品安全センターは引き続き調査を行い、日本の関連当局への通告を含む適切な措置を講じるとしている。輸入業者は起訴される可能性がある。

香港政府は8月24日に東京電力福島第1原発の処理水の海洋放出が始まったことに伴い、同日以降に東京、福島、千葉、栃木、茨城、群馬、宮城、新潟、長野、埼玉の10都県で収穫、製造、加工、包装された水産物の輸入を禁止することを食品安全命令で定めた。対象は生鮮、冷凍、冷蔵、乾燥またはその他の方法で保存された全ての水産物と海水由来の塩、海藻。違反した場合は10万HKドル(約190万円)の罰金と禁錮12月を科す。

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