射水市三ケの「さの小児歯科医院」で17日までに、地元で収穫された野菜や果物を安く販売する取り組みを始めた。同医院を利用する子どもらに地元の食材のおいしさを伝える目的で企画した。現在は同市黒河の藤岡農園で栽培したナシ「あきづき」を並べている。今後も旬の野菜などの販売を続け、偏りがちな子どもの食事の解消と地元に誇りを持つきっかけとしていく。
佐野哲文副院長(38)が、地元の生鮮食品店が減少し、多くの家庭で地元の食材に触れる機会が減少していることに気が付き、多くの人に地産地消の魅力を伝えようと企画した。
活動には同市円池で小松菜などを栽培する「葉っぴーFarm」や藤岡農園が協力する。販売スペースでは子どもらに興味を持ってもらえるよう「とっても甘い」「みずみずしくておいしい」などと書かれたポップも貼り付けられている。
藤岡農園の藤岡正明代表(79)は「農業について、関心を持ってもらえるとうれしい」と話した。医院では今後も連携する農家を増やしていく方針で、佐野副院長は「治療するだけではなく、子どもと地域をつなげる場所にしていきたい」と述べた。