「甘くて出来良し」どぶろく祭り 杵築市の白鬚田原神社で始まる【大分県】

どぶろくを楽しむ参拝者=17日、杵築市大田の白鬚田原神社

 【杵築】杵築市大田沓掛の白鬚(しらひげ)田原神社(河野真二宮司)で17日、五穀豊穣(ほうじょう)や無病息災を祈る「どぶろく祭り」(県選択無形民俗文化財)が始まった。18日まで。

 氏子らが地元産の「ツヤヒメ」を栽培。どぶろくを1358リットル造った。仕込みにも参加した別府大食物栄養科学部発酵食品学科の学生が、次々と訪れる参拝者に振る舞った。

 神社の入り口周辺には飲食の露店が立ち並んだ。大田小の5年生は、田植えをした米100キロを小分けにして販売した。

 氏子会長の田原敏正さん(64)は「例年になく、まろやかで甘みを感じる味に仕上がった。楽しんでください」と話していた。

 国東市の漁師、松本剛弘さん(80)は「以前は酸っぱかったが、今年は甘くて出来が良い。15杯はいける」と喜んでいた。

 最終日も午前9時から振る舞う。

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