安岐小の「草取り係」に任メェ~ ヤギの「がんちゃん」活躍、児童にも人気【大分県】

児童から草を食べさせてもらう、がんちゃん=安岐小

 【国東】国東市安岐町下原の安岐小(193人)で、ヤギが「草取り係」として大活躍している。抜いても抜いても生えてくる雑草に業を煮やした諸冨理校長が、飼っている学校近くの知人に相談した。ヤギは学校をきれいにするだけでなく、児童のアイドル的な存在になっている。

 ヤギの名前は「がんちゃん」。1歳半の雄で、人なつっこい性格。今月2日から毎日午前7時、飼い主の七島イ生産者松田茂さんに連れられて登校。ひたすら敷地内の雑草を食べ続け、午後5時に下校する。

 草がある場所にひもでつなぎ、周囲を食べ尽くしたら別の場所へ移動。当初は雑草だらけだった場所も、見違えるほどすっきりしている。

 子どもたちにも大人気。休み時間になると、大勢が世話をしにやって来る。

 5年の河野幸歩(しほ)さん(10)は「草をあげると元気に食べる。とってもかわいい」と笑顔。4年の清国和真君(9)は「近くで見ると大きくてびっくりした」と親しんでいる。

 諸冨校長は「子どもたちも喜んでくれ、来てくれて本当に良かった。雑草が全部なくなるまでいてほしい」と話している。

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