生成AI活用で透明性確保要求 政府検討会で業界団体

「JASRAC」のロゴ

 政府は18日、生成AI(人工知能)の発展や普及により生じる知的財産権上の問題を議論する検討会をオンラインで開き、業界団体から意見を聴取した。日本音楽著作権協会(JASRAC)は、創作者らの不安を軽減するため、AIの学習に利用した著作物の情報を記録し開示するといった方法で透明性を確保するよう求めた。

 JASRACは、透明性確保などに資する技術の実用化に期待を寄せる一方で「技術による対応には限界がある」とも指摘。著作者を詐称することにより創作者の権利を侵害した場合の罰則も必要だと訴えた。

 日本知的財産協会は、AI規制に関し、ガイドラインなど法制度以外で対応するよう求めた。

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