避難所支援へトイレカー導入 京都・八幡市がクラウドファンディング

京都府八幡市が導入に当たってクラウドファンディングで寄付を呼びかけているトイレカーのイメージ図

 京都府八幡市は災害時に避難所を巡る「トイレカー」の導入に向け、購入費用の一部に充てる寄付をクラウドファンディング(CF)で募っている。市内だけではなく他の被災地への派遣も想定しており、「広域での災害時のトイレ支援に役立てたい」として協力を呼びかけている。

 導入するトイレカーは、中型トラックの荷台部分に車いす対応の1基を含む洋式便器5基を備える。自走式で、災害時に避難所でトイレとして使い、平時はイベントなどでも活用する。市議会6月定例会で2500万円で購入する議案が可決され、来年度中に納車される見通し。7割は国の交付金を活用し残りを市が負担する。

 CFは導入を広くPRして防災意識の向上に役立てようと企画した。負担分の769万円を目標金額とするが、達成できなくても全額を受け取る仕組み。ふるさと納税として受け付ける。返礼品はないが、1万円以上を寄付した人の名前を記念としてトラックの側面に掲載する。

 寄付はCFサイト「レディーフォー」で12月22日午後11時まで受け付ける。

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