竹林で何が?“タケノコ発言”で2回の懲罰 沼津市議は懲罰処分の取り消しを求める方針(静岡・沼津市)

いわゆる“タケノコ発言”で市議会から2回の懲罰を受けた、沼津市の江本市議。18日、問題となった竹林で取材に応じ、懲罰処分の取り消しを求めていくことを明らかにしました。

18日朝、竹林を案内してくれた沼津市の江本浩二市議。

(江本浩二 沼津市議)

「茶畑の境目までは私の土地、ヒノキ林の奥に市が私から買収した土地(竹林)があります」

事の発端は9月27日、市議会で“市の土地に生えたタケノコを売っている”と受け取れる発言をしたことでした。

この発言を巡り、16日の沼津市議会は紛糾…。

江本市議は1回目の懲罰動議で決まった「陳謝文の朗読」を拒否したため、市議会は2回目の懲罰動議を出す事態に…。江本市議は「議会の出席停止1日」の懲罰を受け入れました。

議会を空転させた“タケノコ発言”…。

江本市議は“管理をするため毎年タケノコを採っていた”と話します。

(江本浩二 沼津市議)

「竹はこういう状態になると外に出ようと地下茎を伸ばします。その伸びた地下茎から、毎年4月5月タケノコの時期になると、50~60本は出てくる。お茶を管理する上では邪魔者でしかないので」

実際に、隣接する市の土地でもタケノコを採っていたといいますが、そのほとんどを廃棄し、状態がいい一部のタケノコを「無人販売所」に出していたということです。また、市議会議員になってからは「販売はしていない」と話しています。

現在、江本市議が所有する土地は青い枠の部分。資料では、元々上の方までが江本市議の土地でしたが…約20年前、雨水をためるダム建設のため、市が一部を買収しました。

(江本浩二 沼津市議)

「川沿いにこういって、東に上がり、この境までを市に売却しました」

さらに、江本市議の「ヒノキ林」を通り奥へ…。市の土地との明確な境界線はありませんが、竹が生い茂る奥のエリアが市の土地です。

ここでも竹の侵食を防ぐため、タケノコを採ったり、竹を切ったりしているといいます。

(江本浩二 沼津市議)

「市が買収したまま何十年も放っておかれる土地はありますよと」「農家に大きな迷惑をかけているというのが質問(タケノコ発言)の原点だった」

“タケノコ発言”で2回の懲罰を受けた江本市議。懲罰処分の取り消しを求め、静岡県の川勝知事に「審決」を申請する準備を進めていることを明らかにしました。

(江本浩二 沼津市議)

「言論の自由は議会に最低限守られるべきものだと思う」「言論の自由という原則を考えれば決して懲罰にあたるものではないと信じています」

地方自治法では懲罰に異議がある場合、県知事に「審決の申請」をすることができて、申請した際は、委員会が設置され審査されることになります。

江本市議は19日に会見を開き、懲罰への考えを説明する予定です、

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