新産業団地整備で足利市が県に要望 2028年度の完成目指す

福田知事(右)に要望書を提出した早川市長=18日午前、県庁

 足利市の早川尚秀(はやかわなおひで)市長は18日、県庁を訪れ、福田富一(ふくだとみかず)知事に対して同市内の新産業団地の整備に関する要望書を提出した。

 新産業団地は、同市久保田町の国道50号沿線の約23ヘクタールに整備予定。近隣には久保田工業団地と西久保田工業団地がある。

 同市によると、市には昨年8月までの2年間で市内外の製造業など約40社から立地に関する引き合いがあった。企業の関心は高い一方、市内13の産業団地は全て分譲済みで、受け皿が不足しているという。

 市は現在、独自に「あがた駅北産業団地」の整備を進めており、さらなる産業団地の造成は困難として、県に新たな産業団地を整備する事業の推進を求めた。

 早川市長は「企業立地を促進し、雇用や地域の活性化につなげたい」と強調した。福田知事は「速やかに庁内の調整を済ませ、方向付けをしっかりしていきたい」と述べた。

 新産業団地は本年度中に基礎調査を実施し、2028年度の完成を目指す。

福田知事(右)に要望書を手渡す早川市長=18日午前、県庁

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