河井元法相から現金・「事件はでっちあげ」 起訴の広島市議らが会見

河井元法相が参院選大規模買収事件の証人として出廷

4年前の参院選での一連の買収事件で、現金を受け取ったとして起訴されている広島市議らが共同で記者会見を開き、「事件はでっち上げ」としました。

18日、記者会見に臨んだ5人は、2019年の参院選を巡り、河井元法相から買収目的で現金を受け取ったとして起訴されています。

被告らは現金の受領を儀礼の範囲内としており、「公示の数か月前のいつもの風景を切り取って、買収事件にでっち上げた」とする共同声明を出しました。

これまで5人は、検事は不起訴にすることを示唆し、買収目的だったと認めるように供述を誘導したと主張…。

利益誘導の疑いがあるとしています。

弁護士は、検察が不起訴とひき換えに買収を認めさせたとし、「取り調べの可視化」と「弁護人の立ち会い」を政府と国会に求めたとしました。

■久保豊年弁護士

「取り調べが適法適切に行われているか第三者の目で検証可能とすることは、これ以上の冤罪被害者を出さないための早急な改革が喫緊の課題である。」

5人のうち藤田元市議は8月末に有罪判決を受け控訴…。他の4人は、10月31日に広島地裁が判決を言い渡します。

【2023年10月18日放送】

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