野々市スイーツ完成 サンニコラ協力、マカロンとチョコに 国文祭で限定販売

野々市の素材でマカロンを作る藤田さん=野々市市扇が丘

  ●ツバキ、キウイ、日本酒、ヤーコン

 野々市市観光物産協会は地元の特産品を材料に使った新たなスイーツを商品化した。扇が丘の洋菓子店「サンニコラ」が協力、ツバキ、キウイ、日本酒、ヤーコンを利用し、マカロンとチョコレートに仕上げた。11月に市内で行われる国民文化祭のイベントで限定販売し、野々市らしさが詰まった洋菓子として定着させ、市の発信につなげる。

 観光物産協会は国文祭の来場者に野々市をPRできる菓子を提供しようと今春から準備を始め、サンニコラに製造を依頼した。

 店主で菓子職人の藤田雅秋さん(61)が考えたマカロンは3種類。中に挟むクリームのベースとなるホワイトチョコに、ツバキの花びらジャム、キウイのビネガーとキウイジャム、日本酒「猩々(しょうじょう)」の酒かすを乾燥したパウダーをそれぞれ混ぜ込んだ。

 チョコは、ヤーコンクッキーを砕いてチョコで固めた商品のほか、ツバキの枝で薫製にしたカカオを使用したものなど4種類作った。藤田さんは「使ったことがない素材ばかりで難しいテーマだったが、特にチョコは大人も楽しむことができる味になった」と話した。

 マカロンは11月4~12日に開催される国文祭の地域文化発信事業「IKERU NONOICHI」に合わせ、1の1NONOICHIで各100個が販売される。チョコは国指定重要文化財「喜多家住宅」での展覧会の特別前売券の購入者らに300セット(4個入り)用意する。

 市観光物産協会の担当者は「野々市を代表する菓子として長く愛されるようになってほしい」と期待した。

野々市の素材で作られたマカロン(右)とチョコレート。マカロンはピンクの生地がツバキ花びらジャム、緑はキウイビネガー、白が猩々の酒かすを使った

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