「片言の日本語を話す男から電話で指示」不審に思ったコンビニ店員、詐欺被害防ぐ

感謝状を受け取った鴛海さん(中央)と四方店長(右)=綾部市渕垣町・ローソン綾部渕垣店

 京都府警綾部署は特殊詐欺を未然に防いだとして、綾部市渕垣町高野古川のローソン綾部渕垣店(四方信子店長)と、店員の鴛海(おしうみ)俊一さん(54)に感謝状を贈った。来店した女性の行動から詐欺を疑って被害を食い止めた。

 同店は昨年11月以降、来店客の詐欺被害を相次いで防いでおり、感謝状を受けるのは今回で3回目。鴛海さんも2回目となった。

 同署によると、閉店後の8月27日深夜から28日未明の間、市内の60代女性がパソコンのセキュリティーソフトを導入するため電子マネー3万円分を購入するよう、片言の日本語を話す男から電話で指示されたと訪れてきた。応対した鴛海さんが不審に思い、同署へ連絡した。

 同店で11日に山口達也署長から感謝状を受け取った鴛海さんは「高額の電子マネー購入には声かけをして対応したい。詐欺犯罪がはやっているので手口を知ってほしい」と話した。

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