車内に若い女性遺体、制服の可能性も 死体遺棄容疑で男を現行犯逮捕 栃木県上三川町の路上で

女性の遺体が発見された乗用車(中央)=19日午前7時5分、上三川町坂上

 19日午前3時15分ごろ、上三川町坂上の町道で、巡回中の下野署員が職務質問した男のレンタカーの乗用車内から、10~20代とみられる女性の遺体を発見した。県警捜査1課と下野署は同日、死体遺棄の疑いで乗用車に乗っていた埼玉県熊谷市、無職の男(28)を現行犯逮捕した。調べに対し「死体を車に乗せて放置し、遺棄したことは間違いない」などと容疑を認めている。県警は男が女性の死亡の経緯を知っているとみて事情を聴き、身元や2人の関係性、死因などを捜査している。

 逮捕容疑は、同日午前3時15分ごろ、同町坂上の町道で、住所、氏名など不詳の女性の遺体を乗用車内に放置し、遺棄した疑い。

 県警によると、巡回中のパトカーの後方を走行していた乗用車が突然停止したのを同署員が不審に思い、引き返して職務質問し、遺体を発見した。

 女性は10~20代とみられ、刺し傷などの目立った外傷はない一方、首などに複数のあざがあった。死後数日以内とみられる。白いブラウスと左胸にワンポイントの入った紺色のVネックセーター、靴下、緑色のチェック柄のスカートを着用しており、靴は履いていなかった。服装は制服の可能性もあるという。

 男が運転していた車はレンタカーで、女性は倒した後部座席のシートで助手席側に足を向けて横たわり、全身に布がかけられていた。後部座席にはスーツケースがあった。県警は遺体を司法解剖して死因を調べる。また車内の所持品やスーツケースの中身などを確認する。

 現場は同町坂上小から南東に約400メートルの路上。周辺には住宅が点在し、田畑が広がっている。

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