4年ぶり奉納踊り 山王神社の秋の大祭「浦上くんち」 御旅所を新設

踊りを披露する山王保育園の園児たち=長崎市、山王神社

 長崎市坂本2丁目の山王神社で17日、秋の大祭「浦上くんち」が4年ぶりにあった。今年は初めて御旅所を設け、みこしを担いだ子どもたちが地元の商店街にも繰り出した。
 1884(明治17)年、現在の場所に神社が移転した時から始まったとされる。原爆が投下されて壊滅的な被害を受けるも1949年に復活。新型コロナウイルスの影響で3年間中止していた。
 約100人が参加。初の御旅所は浜口町に設けられた。神社境内では山王保育園の園児40人が「ばってん長崎」「長崎ぶらぶら節」など計6曲をかわいらしく奉納。「胡蝶(こちょう)の舞」を踊った年長の坂本虹晴(こはる)ちゃん(5)は「練習をいっぱいした。回るところが楽しかった」と笑った。
 坂本町有志12人による奉納踊り、長崎大龍踊部の龍踊、瓊浦高和太鼓部による演奏なども披露され、地域住民らは“帰ってきた祭り”に酔いしれた。

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