「めちゃ南部」個性豊かな7地区の情報を発信 魅力は「カオス」 飲食店や観光スポットもPR

現在11店舗を認定した「カオス飯」のPR画像(実行委提供)

 長崎市南部7地区の情報を交流サイト(SNS)などで発信するプロジェクト「めちゃ南部」が今年夏から展開されている。実行委員会が地元飲食店を独自の基準で認定。人や観光スポットも含め、さまざまな個性が入り交じった「カオスな魅力」を掘り起こし、アピールしている。
 7地区は土井首、深堀、香焼、三和、野母崎、伊王島、高島。実行委は、長崎のもざき恐竜パーク(野母町)所長の安達考紀さん(43)と、同地区のフリーペーパー「Hajikko」を7年間刊行する武次亮さん(41)を中心に、県市などで構成している。
 プロジェクト始動のきっかけは約1年前。安達さんが市から同地区を代表するようなグルメの企画開発を依頼され、武次さんに協力を求めた。
 検討の場で2人が人気グルメを列挙すると、漁師町だけに海鮮は当然として、中華やイタリアン、地域に根付いた昔ながらの大衆グルメなどジャンルが幅広いと再認識。観光スポットも恐竜博物館、灯台、教会、軍艦島など多様過ぎて「南部といえば…」とひとくくりにできず、武次さんが思わずつぶやいたのが「カオスやん」。秩序や統一性がない「何でもあり」の状況にかえって魅力を感じたという。
 8月からホームページやSNSで発信を始めた「カオス飯」は、おいしさはもちろん、見た目のインパクトや盛り具合など、店主の個性やこだわりが光る逸品を認定。現在11店舗を紹介している。観光にお薦めの「カオスポット」も紹介。PR動画には地域住民が出演している。
 タイトルの「めちゃ」には「とても」「らしさ」という意味を込めた。安達さんは「決まった見方に縛られない魅力が南部地区には根付いている。それが『めちゃ南部』(と表現した)」と話す。今後も紹介するグルメやスポットを増やしていく。

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