ビーナッツ、夢の味付け 金山小5年生・でん六と共同、第2弾

金山小5年生がパッケージをデザインした豆菓子「金山ビーナッツ」の新商品=金山町

 金山町金山小(藤田貴敏校長)の5年生36人と豆菓子メーカーのでん六(山形市、鈴木隆一社長)は、豆菓子の期間限定新商品「金山ビーナッツ」を共同で開発し、町内外3施設で販売を始めた。児童が味付けを考案した「カレーからあげチーズ味」と「黒蜜きなこ味」の2種類があり、パッケージも児童がデザインしたものを採用した。

 町内では2018年から落花生の作付けが始まり、19年にブランド名「ビーナッツ」が披露された。町と町新産地開発協議会、でん六の3者は今年3月に協定を結び、産地化を進めている。その活動を盛り上げようと、金山小の児童とでん六が昨年度に続き第2弾となる豆菓子を開発した。

 児童たちは、でん六の担当者から商品開発のノウハウの指導を受けた後、班ごとに提案する味付けの企画書を作成するなど、ものづくりの一端を体験した。パッケージは5年生全員が描いた絵柄を全て採用した。

 カレーからあげチーズ味を発案した沼沢空希(あき)さん(11)は「班内のおいしそうな意見を組み合わせ、夢のような味付けになった。二つの商品をそろえて家族で食べたい」と話した。

 新商品のお披露目会が8日、同町のグリーンバレー神室森林学習館で開かれ、鈴木社長が金山ビーナッツについて説明。試食した佐藤英司町長は「子どもならではの発想の味付けで、大人がおつまみとして食べてもおいしい」と話した。

 販売先は同町のホテルシェーネスハイム金山とマルコの蔵、山形市のぐっと山形。カレーからあげチーズ味は今月上旬から販売しており、黒蜜きなこ味は11月1日から販売予定。各50グラム入り450円で、計約千袋を用意する。

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