長井高生、小学校の先生体験 県教委のキャリア教育事業

高校生が小学校教諭の仕事を学んだ体験セミナー=長井市・長井小

 県教育委員会は16日、高校生に小学校教諭の職業としての魅力や、やりがいを伝える体験セミナーを開いた。長井高(青柳敦子校長)の生徒22人が長井市の長井小(竹田啓校長、542人)で授業に立ち会い、仕事のイメージを膨らませた。

 教員の仕事に関心のある同高の1、2年生が小学1~6年の授業に加わり、児童に算数を教えたり、体育の授業をサポートしたりした。休み時間には児童と校庭を駆け回り、一緒に遊んだ。山形大地域教育文化学部の4年生4人を交えて授業を振り返り、大学での学びや進路選択についても話し合った。同高2年槌谷楓さん(16)は、1年生と地元園児の交流学習を見学し、「子どもへの語りかけ方などが勉強になった。子どもたちが名前で呼んでくれてうれしかった」と話した。

 近年、小学校教諭の志願者が減少傾向にあることを踏まえ、県教委がキャリア教育事業として2020年度から続けている。本年度は初参加の長井のほか、山形南、山形西、山形北、山形中央の各高校の生徒が9、10月にそれぞれ体験している。

© 株式会社山形新聞社