瀬戸内海で小型船舶同士が衝突し1人死亡 船長2人を書類送検 呉海上保安部 広島

ことし1月、広島県呉市の海上で小型船同士が衝突し、1人が死亡した事故で、呉海上保安部はそれぞれの船の船長を書類送検しました。

19日、業務上過失致死と業務上過失往来危険の疑いで書類送検されたのは、竹原市の会社員で汽船・三和丸の船長の男(71)と呉市の会社員で汽船・祥福丸の船長の男(42)です。

呉海上保安部によりますと、2人はそれぞれ、ことし1月8日午前7時半ごろ、呉市豊島付近で三和丸を見張り不十分のまま航行させ、また祥福丸を見張りを怠った状態で漂泊させて、三和丸の船首と祥福丸の右舷が衝突する事故を起こした疑いがもたれています。

この事故で、祥福丸に乗っていた呉市の男性(当時40)が衝突直前に海中に逃れたものの、左足を切断するけがをして、運ばれた病院で死亡しました。

調べに対して2人は「見張りを怠った」などと容疑を認めているということです。

事故当時、祥福丸は漂泊して遊漁中、三和丸は釣りをするため目的地に向け航行中だったということで、呉海上保安部は双方に同等の過失があったとみて調べています。

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