「正当な根拠がない」“タケノコ問題”で懲罰 市議会議員が処分取り消し求める 静岡県知事に「審決」申請へ=沼津市

静岡県沼津市議会で9月「市の土地からタケノコを採って販売している」と発言し、懲罰が科された市議会議員が、静岡県知事に対して処分の取り消しを求める審決の申請をすると明らかにしました。

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<江本浩二沼津市議>
「10月16日の沼津市議会の議決、江本浩二への懲罰処分に対して、県知事による審決の申請を行う予定でございます」

沼津市の江本浩二市議は、9月の市議会で「市の土地からタケノコを採って販売し、利益を得ている」と受け取れる発言をし、懲罰特別委員会で「議会での陳謝」が科されることが決まりました。

しかし、江本市議は、この懲罰を拒否。再び、懲罰特別委員会が開かれる異例の事態になり、「除名」の次に重い「1日の出席停止」が言い渡されました。

江本市議は19日午後、沼津市役所で記者会見を開き、懲罰を不服として、県知事に「陳謝」と「出席停止」の取り消しを求める審決の申請を行う意思を明らかにしました。

<江本浩二市議>
「2つの懲罰には正当な根拠がないものだと思っております。住民から負託を受けた議員としての責務が果たせなくなると考えております」

ただ、今回の懲罰について正当性がないと主張する理由については「現時点では話せない」と繰り返しました。

審決の申請は、23日の週の後半の予定で、申請が受理された場合、弁護士などで構成される自治紛争処理委員が懲罰の取り消しをするか判断します。

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