小学生カメムシ博士がついに「初恋相手」を発見 大量発生への対処やアドバイスも 高松市

「カメムシ」が大好きな高松市の小学5年生・田村茉織さん(10)。これまで60種類以上のカメムシを集めてきた彼女が2年前から探し続けていた憧れの「カメムシ」をついに見つけました!

茉織さんはカメムシを標本にしてレポートにまとめているほか、自宅のケージでもたくさんのカメムシを飼っている「カメムシ博士」です。

茉織さんが「カメムシ博士」として知られるようになったきっかけは、小学3年生の時、四国ではまだ確認されていなかった外来種の「マツヘリカメムシ」を見つけたことです。

これまで60種類以上を見つけてきましたが、そんな茉織さんでも出会ったことがない憧れのカメムシがいました。

それが……「アカスジキンカメムシ」 緑の光沢が特徴で「歩く宝石」とも呼ばれているそうです。

(田村 茉織さん[当時9歳])
Q.どういうところがいいの?
「いろんな色があって、きれいなカメムシもいるから」

茉織さんがカメムシに興味を持つきっかけとなった絵本にも登場する「初恋の相手」です。

2023年10月14日……運命の時は、突然訪れました。

(田村 茉織さん)
「本物、初めて見た!」

家族で旅行に行った津山市でアカスジキンカメムシの幼虫をとうとう見つけました!

(田村 茉織さん)
「意外に葉っぱの隙間とかに隠れていて、隠れるのが上手だなと思った。アカスジキンカメムシをこのケージに入れられる日がやっと来たんだな」

茉織さんは、アカスジキンカメムシが好きそうなピーナッツとゴンズイの葉っぱをケージに入れてあげました。ピーナッツは半年ほど前、ゴンズイは2年前からベランダに準備してありました。

(田村 茉織さん)
「先に準備して、捕まえてきてもすぐ飼えるようにしていた」

待ちに待ったアカスジキンカメムシの飼育。

本来、光沢が美しい成虫の姿になるのは春ごろだそうですが、ヒーターが設置されている茉織さんのケージでは、1カ月もしないうちに成虫になる可能性があるそうです。

(田村 茉織さん)
「(成虫に)なるのも、待ち遠しいのは待ち遠しいけど、今もけっこうきれいだから予想以上に。大人の姿は見たいけど、この姿もきれいかなと」

そんなカメムシですが、「最近身の回りでよく見かける」という方も多いのではないでしょうか?

香川県の調査によると、果物などの汁を吸う緑色のツヤアオカメムシは、2023年9月下旬時点で平年の16倍発生しています。

そんなカメムシが家に入ってきた時の対処法を茉織さんに聞きました。

(田村 茉織さん)
「筆。ちょっと先っぽをツイツイって、特に触覚とかお尻とか。(Q.触った時に臭いのを出したり飛んだりする危険性は?)今のところ(ない)」

最後にカメムシが嫌いな人に向けたアドバイスをもらいました!

(田村 茉織さん)
「セミもカメムシの仲間だから、セミの小さい版みたいな感じだと思えば……いいのかな」

ちなみに……2023年1月の取材時に茉織さんが挑戦していたカメムシの「繁殖」も成功して、卵から生まれたうちの一匹が成虫にまで成長したそうです。

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