栃木県上三川町坂上の路上で19日未明、レンタカーの車内から10~20代とみられる若い女性の遺体が見つかった死体遺棄事件。発覚と容疑者逮捕のきっかけは、警察官の職務質問だった。
同日未明。同署の男性巡査部長と男性巡査が、管内をパトロールしていた。太陽光パネルの銅線ケーブルなどの窃盗事件警戒だった。
巡回中、パトカーの後方を走行していた乗用車が突然、停止した。不審に思い、引き返して職務質問した際に、車内で女性の遺体を発見した。
車はレンタカーで、女性は倒した後部座席のシートで助手席側に足を向けて横たわり、布がかけられていたという。
県警捜査1課と下野署は同日、死体遺棄の疑いで埼玉県熊谷市、職業不詳の男(28)を現行犯逮捕した。
逮捕容疑は、同日午前3時15分ごろ、同町坂上の路上で、住所、氏名など不詳の女性の遺体を乗用車内に放置し、遺棄した疑い。
県警の調べに対し「死体を車に乗せて放置し、遺棄したことは間違いない」などと容疑を認めている。県警は男が女性の死亡の経緯を知っているとみて事情を聴き、身元や2人の関係性、死因などを捜査している。