【タイ】長安汽車とタイ投資委、工場設置で契約締結[車両]

BOIのナリット長官(右)と長安汽車の朱董事長が契約を結んだ=17日、中国・北京(BOI提供)

中国自動車大手の重慶長安汽車は17日、タイに完成車工場を設置する計画について、タイ投資委員会(BOI)と投資契約を結んだ。88億バーツ(約362億円)を投じて、東部ラヨーン県の「WHAイースタン・シーボード工業団地4」に年産10万台の電動車工場を整備する。重慶日報が伝えた。

BOIのナリット長官と長安汽車の朱華栄董事長が、巨大経済圏構想「一帯一路」の国際会議に付随して中国・北京で開かれた企業イベントで契約を交わした。長安汽車は8月までに工場建設の投資申請を行っており、BOIが承認した形だ。朱氏は「タイ政府の優遇措置に感謝する。工場設置により、タイの自動車の電動化に貢献する」などとコメントした。

工場の敷地面積は約40ヘクタール。電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHEV)を生産し、タイ国内で販売するほか東南アジア諸国連合(ASEAN)諸国に輸出する。年10万台は第1期。状況に応じて生産能力を拡張する。

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