柔らかな朝の日差しが降り注いだ19日朝、栃木県宇都宮市清原地区にある次世代型路面電車(LRT)の「清陵高校前停留場」では制服、私服姿の中高生が続々と列車から降り、学校へ向かった。LRTが開業し、保護者の送迎などに頼っていた生徒が列車で通学する新たな風景が生まれている。
同停留場の周辺には宇都宮清陵高、清原中、星の杜(もり)中高があり、さまざまな服装の生徒が乗り降りする。清陵高は約580人の生徒のうち153人がLRTを利用。同停留場から約3キロ離れた星の杜中高は213人のうち約70人が利用し、停留場から学校までは独自のバスが走る。
清原中は沿線の3停留場から20人がLRTで通学する。同校2年林美緒(はやしみお)さん(13)は「自転車で30分の通学時間が10~15分に短縮された」と笑顔。斎藤弘明(さいとうひろあき)校長は「2年前に開校したゆいの杜小が学区内にあり、LRT通学者は今後も増えそう」と快活に話した。