今季も竹ちゃんでエール アランマーレ応援グッズ 射水・黒河住民が不要な竹で150個製作

竹ちゃんの仕上がりを確かめる倶楽部のメンバー=射水市の黒河コミュニティセンター

 県内有数のタケノコ産地として知られる射水市黒河地区の住民が19日までに、伐採した不要な竹を用いた応援グッズ「竹ちゃん」を150個作り上げた。21日のハンドボール日本リーグ女子の今季開幕に向け、同市を練習拠点とする「プレステージ・インターナショナルアランマーレ」を地元ならではの応援で盛り上げようと大量生産した。試合会場で観戦客に配り、打ち鳴らす竹の音でチームを後押しする。

 「竹ちゃん」は、竹を割って平たく削った長さ20センチの2本をひもでつないだ応援グッズで、たたいて「カチカチ」と音を鳴らす。

 2020年、新型コロナ禍で声出し応援が制限された際に、同地区の住民で構成する「竹ちゃん倶楽部」の代表を務める黒田龍志さんが考案し、倶楽部メンバーらとともに作った。

 試合で使用したところ、周囲からの評判が良かったため、制限がなくなった今シーズンも継続して作ることにした。今季はより多くのエールを送れるようにと150個を製作。持ち手の厚さを調整して、大人から子どもまでたたきやすいように工夫を加え、アランマーレの協力も得て、竹の表面に選手直筆のメッセージやサイン、マスコットなどを書いてもらった。

 今季はホームゲームを中心に使用し、メンバーが観戦に行くアウェーでもファンらに貸し出し、選手にエールを届ける。黒田さんは「多くの人に竹ちゃんを使った応援をしてもらい、アランマーレの躍進を支えるとともに、黒河地区に関心を持ってもらうきっかけにしたい」と意欲を見せる。

 開幕戦は21日、アルビス小杉総合体育センターで行われ、三重バイオレットアイリスを迎え撃つ。会場では子どもにスポーツの楽しさを伝える体験会なども実施される。

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