大分国際車いすマラソン、223人がエントリー コロナ禍前の水準回復【大分県】

出場予定選手を発表した実行委員会=19日、大分市のコンパルホール
第42回大分国際車いすマラソンのポスター

 第42回大分国際車いすマラソン(11月19日・大分市)の出場選手が19日、発表され、昨年より41人多い223人がエントリーした。新型コロナウイルスの影響で減っていた出場者は4年ぶりに200人を超え、コロナ禍前の2019年大会とほぼ同じ水準まで回復した。

 大会は県、日本パラスポーツ協会日本パラリンピック委員会、大分合同新聞社などの主催。この日、大分市のコンパルホールで実行委員会の会合があり、出場人数を明らかにした。

 出場選手は海外がスイスや韓国など18カ国の58人。国内は30都道府県の165人。昨年と比べ海外が22人、国内が19人増えた。

 出場者は新型コロナのため、代替大会となった20年を含め過去3年間は100人台で推移。今回は236人がエントリーした19年以来の200人台となる。

 初出場は未経験者を対象にした「ファーストチャレンジアシスト」制度を利用する5人を含め30人。海外勢ではラオスの2人がハーフに初めて挑戦する。

 3年間見合わせた選手と子どもたちとの交流事業も再開する。昨年は沿道からの声援が解禁された一方、海外選手の学校訪問は新型コロナに配慮し直前で取りやめた。今年は国内外の選手が大分市内の幼稚園・小中学校5カ所を訪れる。

 三佐小は昨年の触れ合いがかなわず、今から来校を待ちわびる。黒木貴充教頭(52)は「交流を通し子どもたちに豊かな心を育んでほしい」と期待する。

 大会まで1カ月に迫り、準備は大詰めを迎えている。実行委員長の工藤哲史(のりふみ)県福祉保健部長(58)は「交流事業も復活し、大分らしい大会が戻ってくる。応援してくれる県民やスポンサーのためにも運営に万全を期したい」と話した。

<メモ>

 レースは11月19日午前10時からマラソン、ハーフの順で県庁前をスタートする。ジェイリーススタジアム(大分市営陸上競技場)が改修中で使用できないため、フィニッシュ地点をスタジアム北側の県道上に変更する。大会前日にはガレリア竹町ドーム広場(同市中央町)で開会式があり、4年ぶりにパレードをする。

© 有限会社大分合同新聞社