「とれいゆつばさ」部品を家具に JR東、天童木工とコラボ

新幹線の座面シートを使った天童木工とのコラボチェア(JR東日本東北本部提供)

 JR東日本東北本部などは19日、昨年3月に運行を終えた山形新幹線の足湯付きリゾート列車「とれいゆつばさ」の解体部品を活用した家具と雑貨を数量限定で販売すると発表した。新幹線の座面シートを使った天童木工(天童市)とのコラボチェア第2弾も期間限定で取り扱う。いずれも受注生産品で、21日からウェブショップで受け付ける。

 家具と雑貨は▽キャビネット(木枠あり23万2千円・8個、木枠なし22万5千円・23個)▽アートボード(大5万2800円・4個、小3万4800円・6個)▽テーブル(大13万8千円・4個、小11万円・8個)―の3タイプ。とれいゆを象徴するデザイン性の高い内装を生かし、キャビネットとアートボードは天井や座席を飾っていた幾何学やブドウ、洋梨の模様をあしらった。テーブルは車内にあったものをそのまま活用している。

 コラボチェアは、天童木工の既存商品の座面を、新幹線E5~7系のシートと同じ物に張り替えた。昨年10月発売の第1弾が好評だったことを受け、今回は▽リラックスチェア(19万8千円)▽ダイニングチェア(7万4千円、8万5千円)▽低座イス(15万8千円)▽ロッキングチェア(21万8千円)―など8種類に拡充。シートはグリーン車、普通車ごとに色や柄が異なる12種類を用意し、組み合わせは約100通りになるという。他に、背もたれのないスツール(4万9800円)には、秋田の伝統工芸である川連(かわつら)漆器に使われている漆を施したプレミアムモデル(45万円)もそろえた。

 いずれもJR東日本東北総合サービスが運営するJRE MALL「東北MONO WEB SHOP」から注文する。家具と雑貨はなくなり次第終了、コラボチェアは来年1月15日まで。

(左上から時計回りに)キャビネット、テーブル、アートボード(JR東日本東北本部提供)

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