山形市「日本一の観光案内所」設置めざす ニーズ把握へ、ウェブ調査

JR山形駅構内の「駅たびコンシェルジュ山形」などに専用のチラシを置き、ウェブアンケートへの協力を求めている=山形市

 山形市は、JR山形駅東口周辺に設置を目指す「日本一の観光案内所」に関し、現状の観光案内への満足度やニーズを把握するため、ウェブアンケートをスタートさせた。同駅を利用する観光客らを対象に意見を集め、分析結果を本年度内にまとめる観光案内所の整備基本構想に生かす。

 市は7月に覚書を締結した慶応大SFC(湘南藤沢キャンパス)研究所、JR東日本と連携し、「日本一―」の実現に向けた研究を進めている。ウェブアンケートはその一環で、山形駅構内の「駅たびコンシェルジュ山形」などに専用のチラシを置き、観光客らにアンケートへの協力を呼びかけている。実施期間は12月1日まで。

 チラシにあるQRコードをスマートフォンなどで読み取り、答えてもらう。「新しくつくる案内所で充実させてほしいサービスや機能」として、▽飲食店や宿泊施設の予約▽荷物の預かり▽電車など各種チケットの販売―などのニーズの有無を調べている。回答者の訪問目的や滞在日数なども尋ねている。

 日本語と英語に対応。外国人観光客を含め、多くの回答を集めたい考えで、市観光戦略課は「アンケート結果を資料として活用し、基本構想の検討を進めていきたい」としている。

 建設地として、市は山形駅東口にある旧山形ビブレ跡地を活用する方針で、地権者と調整を進めている。今回のアンケートのほかに、市は駅東口2階に手荷物の一時預かり所を実験的に設置し、需要の把握に努めている。

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