中国、12月から黒鉛を輸出規制 リチウムイオン電池の材料

中国商務省=北京

 【北京共同】中国商務省と税関総署は20日、一部の黒鉛(グラファイト)の輸出を規制すると発表した。安全保障上の必要に応じてハイテク製品などの輸出を禁止できる「輸出管理法」に基づく措置で、12月1日から実施する。

 黒鉛は一般的にリチウムイオン電池の材料となるなどさまざまな工業用途に使われている。中国が世界最大の生産国で輸出国だという。

 商務省は発表で「国家安全と利益を守るためだ」と説明した。世界的なサプライチェーン(供給網)の安全と安定に資するとも指摘した。

 特定の国や地域を標的としたものではなく、要件を満たせば許可されるとしている。

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