猛暑でトマトが高い! 例年の2倍以上の価格で1玉300円超も…農家「花が咲かない、玉が付かない」

記録的な猛暑が続いた影響で「食欲の秋」のいまも野菜の高値が続いています。

中でもトマトの価格は例年の2倍以上に…高騰はいつまで続くのでしょうか。

(客)
「すごく高いです。高い時は買わない」
「前だったら丸ごと買ってたのを、量を半分ぐらい減らして(買う)」

愛知県豊橋市のスーパー、パワーズ東脇店では、夏野菜の代表格といわれるキュウリや、これからの時期、鍋に欠かせないネギなどの価格が、この夏の猛暑の影響で例年と比べて2.5倍ほど高騰しています。

そんな中でここ最近、一気に価格があがったのが…

(客)
Q特に高い野菜は?
「トマト!あまり食べられない、欲しいけど」

(宮田あやか記者)
「こちらのスーパーではトマトが2個入りで税込み430円。ミニトマトも1パック税込み430円でかなり値段が高くなっています」

愛知県が全国トップクラスの出荷量を誇るトマト。9月中旬から価格は一気に高騰し、例年の2倍以上になっているといいます。

(パワーズ東脇店 正木宏和店長)
「市場の方に量が出てこないのが一番大きい。仮に出たとしてもこの値段だと販売量は半減してしまう。トマトがこれだけ高くなったのは私の記憶では、ない」

高騰の原因はほかの野菜と同じ、猛暑の影響です。

トマト農家を訪ねると…

(トマト農家 河合昌英さん)
「夜の温度が高いことによって、トマトが一日中高温にさらされる状態になると木の成長に影響が出てくるので、(トマトの)玉がつかなかったり、良い花が咲かなかったりとか悪影響が出てくる」

こちらのハウスでは8月に苗を植えたものの、暑い日が続き、夜も気温が下がらないため、花が咲いても実が付かなかったり、実が付いても大きく育たなかったりひび割れするなど相次ぐ被害に悩まされていました。

この時期の出荷量は、例年と比べて3割ほど落ち込んだといいます。

(トマト農家 河合昌英さん)
「10月に入って気温も落ち着いてきて、木も成長してきた。数量が確保できるように生産者は頑張っている」

明るい兆しが見え始めてはいますが、トマトの高騰はしばらく続きそうです。

© CBCテレビ