JR越美北線で10月20日、福井県大野市の美しい星空や恐竜化石をPRするラッピング列車「ディノスター号」の運行が始まった。星々やアンモナイトの化石などがデザインされた濃紺の車両が田園地帯を走った。
福井県と沿線の福井、大野市、JR西日本金沢支社の連携協定事業の一環。来年3月の北陸新幹線県内開業を控え、越美北線の観光利用を促そうと大野市が整備した。
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キハ120形の1両にラッピング。外観は米NPO団体提唱の星空保護区に認定された大野市の星空のほか、ティラノサウルスや大野市で発掘されたアンモナイトの化石をデザイン。車内には福井ゆかりの恐竜を鮮やかな色彩で表現した。県の補助金を活用し総事業費は769万円。市が募ったクラウドファンディングには県内外の91人から215万円が寄せられた。
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大野市の越前大野駅のホームで開かれた式典には杉本達治知事をはじめ県、沿線自治体、JR西日本の関係者ら約40人が出席。大野市の石山志保市長は「多くの観光客を運んでもらうとともに、地元に愛される車両になるよう期待している」とあいさつ。同市のあかね保育園の園児18人が見守る中、出席者がくす玉を割って祝った。