「命失うのが怖い」「最期の時を待っているようだ」 ガザの友人・同僚から届く悲鳴 宇都宮市出身、元JVCの宗正さん

宗正さんとガザに住む友人との通信アプリでのやり取り。命を失う恐怖などを吐露する返信が届いた(宗正さん提供)

 イスラエルとパレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスの大規模戦闘が始まり21日で2週間。日本国際ボランティアセンター(JVC、東京都台東区)元職員で、エルサレム事務所に駐在しガザで子どもの健康支援に当たった経験がある宇都宮市出身の団体職員宗正直美(むねまさなおみ)さん(45)=大阪府=のもとには通信アプリで、現地の友人や元同僚から「命を失うのが怖い」「眠れない」と窮状を伝える連絡が届いている。電気が遮断されているためか、ここ数日は返信が途絶えており、宗正さんは「とにかく無事でいてほしい」と祈っている。

 「家族みんなで一緒にいる。最期の時を待っているようだ」

 7日にハマスとイスラエル軍の戦闘が始まって以降、宗正さんが安否を気遣うメッセージを送信すると、ガザの友人ら数人から返信が届いた。

宗正直美さん

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