人道危機のガザに初めて支援物資 薬などトラック20台分

ラファ検問所で、エジプト側からパレスチナ自治区ガザ南部へ向かう支援物資を積んだトラック=21日(ゲッティ=共同)

 【エルサレム、カイロ共同】パレスチナ自治区ガザとエジプトの境界にあるラファ検問所が21日に再開し、支援物資を積んだ複数のトラックがエジプト側からガザに入った。ガザを実効支配するイスラム組織ハマスとイスラエル軍の大規模戦闘を受け、イスラエルが9日に「完全封鎖」を宣言して以降、人道危機が深刻化しているガザへの支援物資搬入は初めて。

 国連によると、ガザでは人口約216万人のうち、約140万人が自宅を追われている。パレスチナ赤新月社は21日、エジプト側からガザに運ばれたトラック20台分の医薬品、食料、水などの支援物資を受け取ったと発表した。支援は十分でないと強調し、継続的な搬入を求めた。

© 一般社団法人共同通信社