遺体は千葉・柏の女子高生 上三川・死体遺棄 17日以降に死亡か

 栃木県上三川町坂上の町道で19日未明、レンタカーの乗用車の後部座席から女性の遺体が見つかった事件で、県警は21日、女性の身元を千葉県柏市、高校1年の女子生徒(15)と発表した。DNA型鑑定で特定した。在籍する高校へ最後に登校した17日以降に、首を絞められ窒息死したとみられる。県警は死体遺棄容疑で逮捕した埼玉県熊谷市、無職の男(28)との関係性や動機などを調べ、殺人の疑いも視野に捜査している。

 逮捕容疑は、19日午前3時15分ごろ、同町坂上の町道で、女子生徒の遺体を乗用車内に放置し、遺棄した疑い。遺体の発見時、車を運転していた無職の男は死体遺棄容疑を認める一方、その他のことについては黙秘しているという。

 捜査関係者によると、女子生徒は在籍する高校に17日まで登校。18日は欠席し、19日未明に遺体が見つかった。17日の下校時以降に被害に遭ったとみられる。

 車内などからは複数の携帯電話も見つかったという。県警は通信記録やデータの解析を進め、2人の接点や死亡した経緯などを捜査している。

 県警によると、女子生徒の首など全身に複数のあざがあった。また首には擦りむいたような傷もあり、抵抗した際に付いた可能性もあるという。

 車内では在籍する高校の制服とみられる着衣で、後部座席に横向きの状態で倒れており、全身が布のようなもので覆われていた。

 事件は19日未明に発覚。巡回中のパトカーの後方を走行していた乗用車が突然停止したのを下野署員が不審に思い、引き返して職務質問して遺体を発見した。

© 株式会社下野新聞社