1歳祝い「一升餅背負いの集い」 山形市

重い餅を背負い、はいはいでゴールを目指す子ども=山形市・JAやまがたおいしさ直売所落合店

 子どもの健やかな成長を願うJAやまがた主催の「一升餅背負いの集い」が21日、4年ぶりに山形市の同JAのおいしさ直売所落合店で開かれた。法被姿の1歳前後の子どもたちが餅を背負い、歩いたり、はいはいしたりしてゴールを目指した。

 1歳を祝い、「一升」や「餅」に掛けて「一生食べ物に困らないように」「健康で力持ち」との願いを込めて行う伝統行事。生後8カ月から1歳半までの子どもが約2キロの餅入りリュックサックを背負い、親や祖父母の声援を受け、長さ約3メートルの特設ステージを進んだ。中には泣いてしまったり、餅の重さでひっくり返ったりする姿もあった。

 山形市吉原1丁目、会社員渡辺恭徳さん(33)は妻法子さん(30)、長男惺也君(7)、長女有捺(ありな)ちゃん(5)と、生後11カ月の次女いち椛(か)ちゃんを見守り「元気に、真っすぐに伸び伸びと育ってほしい」と話した。

 同JAの子育て支援企画として2007年に始まった。新型コロナウイルス禍で20~22年は中止し、14回目。参加者には同JA産「つや姫」の新米2キロが贈られる。22日も午前11時~午後3時半まで開かれる。予約不要。

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