生花市場に理解深めて 山形で初、展示や競り

さまざまなフラワーアレンジメント作品が並んだ「お花の市場まつり」=山形市・山形生花地方卸売市場

 山形市の山形生花地方卸売市場(橋本雄太(たけひろ)社長)を会場に花の魅力を発信するイベント「収穫祭 お花の市場まつり」が21日、初開催され、来場者がフラワーアレンジメントの展示や競りの体験などを楽しんだ。

 流通の要となる市場について理解を深めてもらおうと同社などが企画。ハロウィーンをテーマにしたフラワーアレンジメントの展示では、トルコギキョウやガーベラなどを素材にお化けを表現するなど、かわいらしい作品が会場を彩った。

 ダリアなどの生産者直売コーナーが設けられたほか、フラワー装飾技能選手権大会も開催され、会場は大勢でにぎわった。山形市南館の会社員渡辺真理さん(61)は「花が好きなので、普段は来ない市場を楽しめて良かった」と話していた。

 新型コロナウイルス禍で落ち込んだ花の需要は全般に回復の途上だという。橋本社長は「日常生活で花に目を向け、その良さを知ってもらえるようにイベントを継続したい」と話した。

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