山形大医学部の出前講座「すこやか教室」が20日、高畠町屋内遊戯場「もっくる」で開かれ、同大医学部付属病院小児科の村中あかり病院助教が子どもの睡眠と成長の関連性や、夜泣きの対応法などについて講演した。
睡眠の前半に訪れるノンレム睡眠で成長ホルモンが大量に分泌されるため、良質な睡眠を取ることが発育に良いことを紹介。昼寝も子どもの成長に必要とする一方、夕方遅くまで寝ると夜間の就寝時刻が遅くなるため、午後3時ごろには起こすのが望ましいとした。夜泣きの原因は生活リズムの乱れが考えられるとし、「午後8~9時までに寝て、午前6~7時に自然と起きられるように調整するのが効果的」と呼びかけた。
同学部は体質や生活習慣などを分析し、個人に合った健康増進と病気の予防法の提案を目指すコホート研究を行っている。研究の協力に対する還元の場として、出前講座を開いている。町内から7人が参加した。