「素晴らしいプレー」2点差追いついたアーセナル、アルテタ監督は途中出場で流れを変えた冨安健洋を称賛…その他の途中出場組にも賛辞「我々が必要としていたもの」

後半頭から出場し流れを変えた冨安健洋[写真:Getty Images]

アーセナルのミケル・アルテタ監督が、チェルシー戦の劇的な同点劇を振り返った。クラブ公式サイトが伝えた。

21日、プレミアリーグ第8節でアーセナルはアウェイでチェルシーと対戦した。

今シーズンのプレミアリーグで無敗のアーセナルと、不調のチェルシーのビッグロンドンダービー。ホームのチェルシーがテンション高く入ると、15分にPKを獲得しコール・パーマーが落ち着いて決めてチェルシーが先制する。

前半はビルドアップが上手くいかず、今シーズン最低の出来とも言えたアーセナルだったが、ハーフタイムにオレクサンドル・ジンチェンコを下げて、日本代表DF冨安健洋を投入。すると、チームのパフォーマンスが一変する。

48分にはミハイロ・ムドリクのクロス性のボールがそのままネットを揺らす不運な失点をしたアーセナルだったが、右サイドバックのベン・ホワイトが幅と高い位置をとれることでサイドが活性化。徐々に押し返すと、68分にはエディ・エンケティアとエミール・スミス・ロウを投入。すると75分に相手GKのパスミスを奪ったデクラン・ライスがロングシュートを叩き込み1点を返す。

アーセナルは反撃の直後にカイ・ハヴァーツとレアンドロ・トロサールを投入。前節のマンチェスター・シティ戦同様に、控え選手の投入でチームが活性化すると、84分にはクロスをファーサイドに走り込んだトロサールがダイレクトで蹴り込み同点に。2点差を追いついて2-2のドローに終わった。

決して良い出来とは言えなかった試合だが、2点差を追いつき無敗を守ったアーセナル。アルテタ監督は前半の出来が良くなかったことを認めた。

「最初の10分か15分は、我々はロンドンダービーに必要な強度のレベルに達していなかった。ボールを扱うという目的が足りず、ボールを奪い取らなければならない状況がたくさんあったのに、その決意が足りなかった」

「その代償は我々がそれを行う世界最高のチームの1つに対して、オープスペースを守らなければならなくなったということだ」

「その後、我々は修正し始め、試合でよりコントロールできるようになったが、後半では目的が異なり、激しさが異なり、デュエルに勝ち始め、前に向かってプレーし始め、ナイフを加えてプレーすると別のゲームになった」

「ムドリクのゴールのように失点したにも関わらず、我々は前進を続け、彼らは我々が決して諦めないということを見せつけ、最後まで続けて行った」

「もっと早くゴールを決める必要があったが、走破できなかった。ただ、チームは最後まで戦い続けた。とても難しい結果と始まり方を経て、最終的にはポイントを得ることができた」

また、前節に続いて勝ち点獲得に貢献した途中出場の選手たちにも称賛の言葉を並べた。

「デクランのフィニッシュはトップレベルだ。ゴールを決めるのは簡単ではない。もう1つは、非常にクオリティの高いゴールデ、多くの控え選手が再びそのゴールに関わり、チームが勝ち点を獲得した」

「(トロサールは)信念を持っている。なぜなら、彼は選ばれるために毎日トレーニングしており、チーム内でも常に争い、それがメンタリティでもある」

「彼だけでなく、ハーフタイムから登場した冨安は素晴らしいプレーを見せたし、カイが出場して大きな影響を与えた姿、そしてエディとエミール。我々が必要としていたものだ」

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