蔵王山、月山など初冠雪 気象台発表

本格的に雪が降り雪景色となった蔵王ロープウェイ地蔵山頂駅付近=22日午前10時22分、山形市蔵王温泉

 仙台管区気象台と山形地方気象台は22日、蔵王山(熊野岳、1841メートル)、月山(1984メートル)、朝日岳(大朝日岳、1870メートル)、雁戸山(1484メートル)、瀧山(りゅうざん)(1362メートル)の初冠雪を観測したと発表した。吾妻山(西吾妻山、2035メートル)の初冠雪は21日、福島地方気象台が観測した。平年より月山は2日遅いが、他の山は3~12日早い。

 21日午後から22日朝にかけて東北地方の上空に寒気が流れ込み、山岳地帯は強く冷え込んだ。県内の22日朝の最低気温は大江町左沢と東根3.2度、山形5.2度などで、この3地点を含む10地点が今季最低を観測した。

 山形市蔵王温泉では蔵王ロープウェイ地蔵山頂駅(1661メートル)から樹氷高原駅(1331メートル)付近にかけて雪が降った。山頂駅員によると、駅前の22日朝の気温は氷点下2.7度で、今年初の降雪により真冬のような雪景色に一変した。寒さの中でも日曜日とあって多くの観光客が訪れ、「すごく寒いけど、きれい」などと話しながら足早に歩を進めていた。

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