フル出場の伊東純也は先制点起点にポスト直撃のゴラッソ未遂…S・ランスは苦しいドローで2戦未勝利【リーグ・アン】

[写真:Getty Images]

リーグ・アン第9節、トゥールーズvsスタッド・ランスが22日にスタジアム・ド・トゥールーズで行われ、1-1のドローに終わった。なお、ランスのMF伊東純也はフル出場、FW中村敬斗は負傷欠場した。

インターナショナルブレーク前に行われたモナコ戦で敗戦し、連勝がストップした5位のランス。10位のトゥールーズのホームに乗り込んだ一戦ではバウンスバックの白星を目指した。共に日本代表帰りの2選手では伊東がスタメンに入った一方、足首を負傷した中村はベンチ外となった。

この試合で伊東はダラミーと共に[3-5-2]の2トップの一角でスタート。主導権争いがしばらく続いた中、9分には中央突破を仕掛けた伊東が相手DFにブロックされたもののファーストシュートを放つ。

さらに、このプレーで得た左CKの場面でキッカーの伊東が右足インスウィングの正確なボールを入れると、ファーのアグバドゥがヘディングシュート。これがゴール左隅へ向かうが、相手DFの見事なゴールカバーに遭う。さらに、こぼれ球をアブデルハミドがアクロバティックなボレーで合わすが、今度は右ポストを叩く。

これで流れを掴んだランスは再び伊東が魅せる。14分、左サイドからドリブルでカットインすると、1人目を難なくかわし2人目は股抜きで抜き去ってペナルティアーク左から右足を一閃。だが、このシュートは惜しくも右ポストに阻まれた。

伊東を起点に続けて決定機を作り出したランスだが、システム変更に徐々にアジャストしたトゥールーズに押し返される。ただ、幾度かボックス内への侵入を許すが、最後のところではしっかりと身体を張った。

前半半ばから終盤にかけて試合は中盤での潰し合いが目立つクローズな展開に。立ち上がりに躍動した伊東もなかなか良い形でボールを受けられず、攻撃が停滞してしまう。ハーフタイム直前にはギアを上げたランスが押し込む形を作り出したが、前半の内にゴールをこじ開けることはできなかった。

それでも、後半立ち上がりにランスのエースが先制点を演出する。48分、内側を取ったフォケとのパス交換で右サイドの深い位置へ抜け出した伊東がDF2枚をドリブルでかわしてボックス内に侵入。グラウンダーの折り返しはDFに引っかかるも素早く寄せると、短くなったクリアに反応したリシャルドソンが左足のスライディングシュートをゴールネットに突き刺した。

後半最初のチャンスを生かして先手を奪ったランスだが、直後の52分には中央に抜けていったコスタのヘディングパスに抜け出したダリンガにGKとの一対一をモノにされ、すぐさま追いつかれてしまう。

1-1のイーブンに戻った試合はここから拮抗。伊東はボールタッチの回数こそ少ないものの、背後への抜け出しで相手のファウルを誘ってイエローカードを出させるなど攻め手が少ない中で存在感を示す。ただ、チームは時間の経過と共にホームチームに押し込まれて耐える展開となった。

その後、均衡が保たれたまま試合は後半最終盤に突入。互いに交代カードを切って勝ち越しゴールを目指す中、守勢のランスはマグリ、シュミットに続けて決定的なシュートを打たれたが、ここは守護神ディウフの好守で事なきを得た。

結局、試合はこのままタイムアップを迎え、ランスは2試合連続未勝利も敵地から最低限の勝ち点1を持ち帰る結果となった。

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